日々に疎し

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カリフォルニアの休日 - ナパへドライブ

サンフランシスコから車で1時間半ほどの場所にカリフォルニアワインの産地、ナパがある。サンフランシスコで合流した友人とそこへ行こうという話になり足をのばしてみた。

 

ワイナリーから平野を望む。遠目に貯水池が見えるが本来ならばこの辺りは水があまりないように思うのでどこからか引いて来ているのだろう。 

 

ワイナリーの敷地内で料理人がピザを焼いていた。ちょうどお昼時だったので友人といただこうかという話になった。

 

窯で焼きたてのピザをいただく。塩気もちょうどよく生地もアメリカのピザの割に厚くなくパリパリする感じもあってかなり美味しい。正直なところ今回の旅で一番美味しかったように思う。私は運転しているので友人だけワインを飲んでいる。正直この時はうらやましかった。

 

別のワイナリーへも行ってみたのだがここへはリムジンで来ている人がいた。個人の所有か、はたまたツアーか。アメリカの事情はよくわからないがどこに行ってもスケールは大きいように思う。

 

販売のカウンターは多くの人で賑わっていた。私も飲みたいが運転があるため我慢しなければならない。

 

 何の空間だろうか。屋根を覆うシェードから漏れる光がきれいだった。

 

日よけの傘と空のコントラストがいい。 外の気温は暑いのだが日本と違い湿度が低いため不快になることはなかった。後で知ったのだがこのワイナリーのすぐ近くにあのオーパス・ワンのワイナリーがある。知っていたらそちらへも行ってみたかった。

 

帰りの道中 Bonsai と書かれたパネルの隣に男性が作業をしていた。盆栽の移動販売車のようだ。写真を撮った時には気がつかなかったのだがよく見るとピースをしている。手でも振っておけばよかったなと思った。

ナパに行く機会があるのならば誰かの運転、もしくはワイントレインで行くことをおすすめする。

Napa Valley Wine Tours | Napa Winery Tours | Napa Valley Wine Train

カリフォルニアの休日 - サンフランシスコ

アメリカへの釣行が決まったタイミングで友人がサンフランシスコへ出張していたので連絡をとり会おうかということになった。

 

トレジャーアイランドからサンフランシスコをのぞむ。 地中海性気候と強風の影響で6月の後半だというのにとても寒い。体感温度は 10℃ よりも低いのではと思うほどだ。

 

市街は一方通行が多く車で訪れた場合には慣れていないと同じところをぐるぐる回ってしまう。

 

歩道とのさかいの縁石の色によって駐車のルールが異なる。サンフランシスコで車を乗る場合には細かいルールが決められているので運転されるという人はちゃんと調べてから行かれることをおすすめする。

 

後で調べると有名なアートギャラリーのようでこの場所を借りパーティを開催することができるらしい。通りかかったのは昼だったからか、中から熱気は感じられなかった。

 

工事の作業員だろうか。 日陰とのコントラストが強くこういう構図を撮るのは難しい。

 

大きなポスターを貼っている最中だった。 遠目だとつなぎ目は全く見えない。拡大して見ると少し重ねて貼っていて「ああ、なるほど」と納得した。

 

この道を奥へ進むと急な坂になっている。山を切り開いて作った町という感じだ。

 

青信号を横断中に一枚。パウエルストリートとギアリーストリートの交差点を西に向かい撮影。中心地だけあって多くの観光客で賑わっていた。

 

サンフランシスコの名物のケーブルカーだ。友人曰く「外側に立つのは慣れていないと危ない」とのことだ。

 

ユニオンスクエアの中央にある銅像とその後ろに見えるのは老舗のセントフランシスホテル。

ユニオンスクエアを出ると友人宅で夕飯を食べようかということになったので好意に甘えてお邪魔することにした。

セコイア国立公園

カリフォルニア州バイセリアから東へ向かうとセコイア国立公園がある。

セコイアと呼ばれる世界でも最大級の針葉樹が数多く生えているエリアだ。以前から行ってみたいと思っていたので立ち寄ることにした。

 

道中の VISTA POINT からの光景。

左側に見えるのが Moro Rock で標高 2050m。 右側に見えるのが Castle Rocks で標高は 2798m 。中央に小さく見える山は Mount Eisen で標高は 3707m もある。

遠近感で実際の標高とはちくはぐに見える。

 

ジェネラルズハイウェイを進む。沿道のいたるところに車よりも太い巨木が生えている。見たことのない光景に圧倒される。

 

Giant Forest Museum へ車を止め、ビッグツリーズトレイルを歩く。

 

まるで巨大な生物の足のようだ。セコイアの樹齢は2000年を超えるものもあると聞くがこの木はどれほどなのだろうか。

 

この木は大きな岩を飲み込もうとしている。広角レンズで撮影しなければ全体を撮ることができない。

 

トレイルをしばらく進み、湿原の方を見ると何かが動くのが見えた。50m ほど離れていて見えにくいが中央に見えるのがブラックベアだ。初めて野生の熊に遭遇した。夢中で何かを食べているようだった。一瞬「もっと近くで撮影したい」と思ったがさすがにそれはやめておいた。

 

山火事になっても外側が焦げただけでまだ生きている。こんな巨木がそこかしこに生えているのだ。

 

帰り道、別のトレイルを進むと沿道に小さな花が群生していた。35mm で撮影したがピント面のシャープさと前後のボケの自然な感じがいい。

 

観光客が足を止めていたので挨拶すると「あれを見て」と指をさす。その先の巨大なセコイアの根元に鹿が休んでいた。奈良や広島にいる鹿のサイズを思い出すとこの木の大きさが想像できると思う。

明るく見えるがもう午後6時をすぎている。この時期のカリフォルニアの日没は8時半ごろでとても遅い。

そろそろ寝る場所を探すことにした。

 

ゴールデントラウトを求めて - 中編

ゴールデントラウトを求めて - 前編 - 日々に疎し からの続き。

早朝、私はもう一つのフィッシュクリークへ向かうことにした。

もう一つのフィッシュクリークはリトルカーンリバーの支流にある。リトルカーンリバーにはゴールデントラウトの別の種類、リトルカーンゴールデントラウトが生息していてそれを狙うことにしたのだ。

道中の朝焼けの森林がとてもきれいだった。

 

オフロードを進みゴールデントラウトパックステーションの脇を抜けトレイルヘッドに到着した。

 

パックステーションのカウボーイと観光客だろう。早朝に砂煙をあげながらトレイルを進んでいった。

 

トレイルから1kmほど谷を下りメドウのような場所に到着し釣りを始める。ライズがあったので狙うことにした。

 

何投目かで反応してくれた。リトルカーンゴールデントラウトだ。この川はあまり人が入っていいないのか狙ったポイントでは必ず出る、いわゆる「入れ食い」という状況だ。

 

 お腹の色はとても綺麗なオレンジ色だった。日本のイワナのような感じだ。

 

画面の中央でライズするゴールデントラウトが見える。

 

川辺につくしが生えていてここは本当にアメリカの山奥なのか、という不思議な感覚になった。

 

丸々と太ったリトルカーンゴールデントラウト。この日最大の 23cm でこの大きさのわりに引きが強い。この魚がネイティブかはわからないが、ゴールデントラウトのネイティブは最大でも 25cm 程度であまり大きくはならない。

いい魚が釣れたので満足して上がる事にした。

 

山道を抜けスプリングビルへ向かう。

後編に続く。

ゴールデントラウトを求めて - 後編 - 日々に疎し

 

ゴールデントラウトを求めて - 前編

90年代の半ばごろ。中学生だった私は釣りを始め、餌釣りやルアーなどで遊んでいた。そんなある日、友人の一人がフライフィッシングというものを始め道具を見せてくれたのだがこれが不思議で糸の重さを利用し鞭のように糸を操りその先についた毛針を使って魚を釣る、というものだった。私も始めてみたのだが扱いが難しくこれで本当に釣れるのだろうか、と思えるほどだった。

それからしばらくして1995年のある日。フライフィッシングを始めた私は書店で一冊の雑誌を購入した。

FLY FISHER という雑誌で今でも書店に行けばスポーツのコーナーなどで見つけることができる。そのなかにこんな記事が書かれていた。

 

シエラネバダ山脈ゴールデントラウトトレッキング釣行

なんでもカリフォルニア州の山奥、カーンリバーの上流部にゴールデントラウトという美しい魚が、トレッキングをしないと釣れないような場所にいるとのことだ。またゴールデントラウトの純血種はもうほとんど残っておらず、後から移入されたレインボートラウトとの雑種がほとんどらしい。

その記事を見た私は、この魚をいつか釣ってこの目で見てみたいと思った。

それから月日が流れそんなことも忘れていたのだが、何年か前に実家に帰省した際、本棚にあったその雑誌を見つけ懐かしいななどと思いながらその記事を再読したらその思いが再燃してしまった。それで「今行かないと一生行かない」という思いが強くなり気がつけば旅の準備を始めていた。

 

ロサンゼルス国際空港から高速バスでベーカーズフィールドへ向かいそこでレンタカーを借りカーンビルへ向かう。当初フォードのフォーカスを借りる予定だったがバジェットへ行くとこれを使ってくれとジープを渡された。オフロードへ行くので嬉しい誤算だ。

 

グレンビル経由でカーンビルへ向かう。道路の両側を牧草地が続く。

カーンビルにはフライショップがありそこで現地の情報を教えてもらうと「今は増水しているので本流での釣りは難しい。支流のフィッシュクリークあたりがいいと思うよ」と数日前に撮影したという動画を見せてもらった。そこにはあの「ゴールデントラウト」が映っていた。それと「この先ガソリンスタンドがない」と言うので近場のガソリンスタンドで補給してからその川へ向かうことにした。

ちなみにカリフォルニアでの釣りにはライセンスが必要で私はネットで10日間利用できる非住居者用のものを購入していった。ライセンスはこちらから購入できる。

Sport Fishing Licenses and Report Cards

データが送られてきてプリントアウトして携帯してくれとの事だ。

また事前に購入していかなくても Big5 などのスポーツショップでも購入することができる。当日分のみ欲しいという場合はこちらでもいいかもしれない。

 

カーンビルから1時間半ほどでフィッシュクリークに到着した。この川は日本でいうと奥日光の湯川に似ているように思う。すぐに良さそうなポイントを見つけたので竿を出してみることにした。

 

川は茶褐色だ。タンニンと鉄分が多いのだろうか。良さそうなポイントなので探ってみることにした。

 

なんと一投目でゴールデントラウトが釣れてしまった。おそらくレインボートラウトとのハイブリッドだろう。パーマークがヤマメのようだ。 

 

一投目で釣れたのでそのまま釣りあがることにした。きれいな流れが続く。

 

ふと足元を見るとクマの足跡があった。かなり大きい。

ぞっとして周りを見回したが姿は見えない。おそらく2,3日前のものだろう。

 

良さそうなポイントが続くがその後の反応は全くなくなってしまったので1マイルほど釣りあがったところでこの川から上がることにした。

 

 いたるところにソフトボール大の松かさが落ちている。

 

川へのアクセスはしやすかったのだがその分多くの人が訪れていて釣りはポイントを知っていないと難しいのかもしれない。

今日はここで上がり車中泊に使える駐車場をさがすことにした。

 

カーンリバー本流のリバートレイルの駐車場で一晩をすごす。

まもなく山の稜線に沈む月がきれいだった。

中編へ続く。

ゴールデントラウトを求めて - 中編 - 日々に疎し