南アルプスの釣り - 後編
前編からの続き。
先日の広河原での釣りが消化不良気味だったため南アルプスの別の河川で釣りをすることにした。広河内岳を水源とする広河内川だ。
早川本流付近にある発電所から 2km ほど歩き、つり橋のあるあたりから釣りを始めることにした。
しかしこの上流ですれ違った釣り人に釣果を聞いてみたところさっぱりだったようで「もしかしたらお盆で叩かれすぎていて反応が悪くなっているのかもしれない」との事だった。
友人と相談し入渓場所を変えることにした。
場所を変え入渓してすぐに友人が釣り上げた。
ヤマトイワナだ。パーマークもうっすらと出ている。
この河川は野呂川とは違い雨があまり降っていないのか渇水気味だったが魚の反応はある。
私も釣りはじめ、流れの緩い場所にフライを落とすと、下から「ぬっ」と黒い影が浮いてきてフライが静かに消えた。その黒い影が少し沈んだタイミングで遅めにあわせると結構なてごたえがロッドから伝わってくる。これはわりと大きいな、と思い慎重にランディングする。30cm ちょうどのヤマトイワナだ。ヤマトイワナとしては私が今までに釣ったなかで一番大きい。
このサイズが釣れるとわりと満足してしまい、あとは友人に任せることにしたのだが、先行者がいたためか反応があまりよくなく移動することにした。
早川本流を下る途中つり橋が崩落している個所を見つけた。
ワイヤー自体はきれいに見えるので近年に破壊されてしまったものだろう。この先には何があったのだろうか。
さらに下流に向かい、よさそうなポイントを見つけたので河原に降りて釣りを始める。
何匹か反応はあったがあまりサイズが上がらないのと砂利でポイントが埋まり狙えそうな場所が少なかったため、少し釣り上がったところで帰ることにした。私はいいサイズのヤマトイワナが釣れて満足だが友人は消化不良気味で上がる事になった。また来年リベンジしようと思う。