デジカメ製作
今回は今までとは少し違った話を書こうと思う。
正直なところ、ここでプログラミング関連の話を書くつもりはなかった。あくまで釣りとカメラと日々の雑観などを書こうと思っていた。理由はとても単純で検索エンジンのノイズとなってしまう可能性が高いためだ。
プログラミングをしていてよく検索エンジンを使うのだが出てくる情報でまともに使える情報というものがあまりに少ない。知りたい情報を書いたページに辿り着くのにとても時間がかかる。そういうわけで割とうんざりしていて自分でも技術関係の記事を書く気が失せてしまっていた。これは完全に検索エンジン側の問題だと思うので改善が望まれる。
さて、今回は「カメラ」の製作という”こじつけ”でこの記事を書こうと思う。
人間インプットが続くとアウトプットしたい要求、というものが高まるようで、今回はその限界値を超えてしまったようだ。この記事がノイズとなってしまったら申し訳ない。
カメラのベースに選んだのはこちらのイベント builderscon tokyo 2018 で uzulla さんが発表された電子名札にすることにした。
電子名札ガジェットの詳細はこちらから。
https://blog.builderscon.io/entry/general-ticket-announcement
なぜこれをベースに選んだかというと、自分でケースなどを実装するスキルがなく、とりあえず外に持ち出せるものが欲しい、という要求にマッチしたからだ。しかも撮影した画像の確認に電子ペーパーが使える。
raspi zero と 32G の SD カード、オフィシャルのケースにカメラモジュール v2 を固定する。 raspi zero は この記事を書いている時点ではスイッチサイエンスのオンラインショップから648円で購入することができる。
この raspi zero は Wi-Fi も Bluetooth も無い。そして1人につき1つまでしか購入することができないため注意が必要だ。
このオフィシャルケースは背面に GPIO のピンを出せるようになっているので raspi zero の裏面(表裏があるのかはわからないが zero WH とは逆方向)にピンが出るように半田付けをして固定する。
バニラ基盤に各モジュール用の配線のハンダ付けを行う。今回は電子ペーパー、タクトスイッチ x 2、RTC モジュールの4つを実装することにした。
タクトスイッチにはプルダウン抵抗を入れてあるのだが、実装した後に raspi の SoC にはプルアップとプルダウン抵抗が内蔵されていることに気が付いた。この抵抗を入れなかったらもう少し実装することができたなと少し反省した。
こちらは RTC モジュール。結構大きいので邪魔ではあるがこの raspi zero はネットワークに繋がらない( PC や Mac 経由ではつなぐことができる)ため RTC モジュールから得た時間を設定する必要がある。
コネクトした様子。
背面からタクトスイッチが見える。これをシャッターにする。
ソフトウェアは Python で実装する。電子ペーパーがポートレートなので picamera で撮影したランドスケープの画像を Pillow を使って左右をトリミングして画面サイズに合わせている。
ひとまず実装ができたので次回は外に持ち出して実際に撮影してみることにした。
スマホのカメラ
いままでメインのカメラとして、発売されてから2年近く使ってきた SIGMA SD Quattro H だったが前回の南アルプスの釣行でバランスを崩して川に落ちてしまった際に水没させてしまっていた。
数日は大丈夫なように思えたのだが何日かしてレリーズのコネクタにさびのようなものが付着していることに気がついた。またそれ以前にもバッテリーカバーの不具合やセンサーダストの問題があったため、修理に出し全体をメンテしてもらう事にした。
修理に送り折り返し連絡がきたのだが、基盤を入れ替えないといけない、とのことで想定外の出費となってしまった。
修理から戻ってくるまで何を釣行に持って行こうか悩んだのだが、軽量で防水機能付きの携帯電話、Xperia XZs を持って行くことにした。(というかいつも携帯していたのだが釣行で一眼レフを使っていたためメインカメラとして活用したことはあまりなかった)
霧雨のなか堰堤の辺りから釣りあがることにした。
よさそうなポイントを丁寧に探る。
水量もあり状況はよさそうなのだが反応はいま一つという状況。おそらく雨で水温が急激に下がったことと先行者がいるのとで、反応が渋くなっているように思えた。
そんななか、20cmに満たないイワナが反応してくれた。ヒレはピンと張っていてとても綺麗だ。この渓流のイワナは昔からこのタイプなのだがよく見てみると島根の高津川水系のゴギに似ているように思う。どちらかというとこちらの方が透明感があるだろうか。
あまりにも反応が鈍いため水中にスマホを入れて撮影してみるとイワナの群が見えた。10匹ほどいるだろうか。深いところに沈んでいる。おそらく前述した水温の影響が多分にあるのだと思う。
あまり反応がよくなかったため川から上がり山道を川沿いに上がっていくと大量のキノコが生えていた。雨が降って気温が下がりいい条件になったのだろう。
これはキツブナラタケだろうか。特徴はよく似ているようだが傘があまり開いてはいない。
カラカサタケ。可食だが生で食べると中毒をおこす。
他にも大量に生えていたのだがほとんど食べられそうにはみえない。こればかりは素人が手を出してはいけないのだろう。
さらに上流へ上がってみたのだが反応がよくなることはなかったため別の渓流へ移動することにした。
別の渓流へ移動して友人が釣り上げたアマゴ。尾びれの感じから放流魚だと思うがなかなかきれいだ。10月になり禁漁になるためこの辺りでの釣りは今年最後となる。来年もまた楽しませてもらいたい。
それにしてもスマホのカメラの性能の良さに驚かされる。そして軽い。動画も撮れる。しかも防水機能も付いている。こんなにも渓流釣りとの親和性が高いカメラもなかなかないのではないだろうか。水没のリスクや携帯性などを考えると釣行にはこちらの方が適しているように思えた。今後も積極的に使っていこうと思う。
富士登山
「富士山に登ったことがあるか」
友人にそう聞かれ「何度かあるよ」と答えたら「登りにいかないか」と誘われ二つ返事で登山の予定をたてることとなった。
富士登山は8月の上旬だと比較的天候が安定していて山頂からのご来光が見れる可能性が高いためその時期を選ぶことにしたのだが、台風が来ているようで進路次第では途中で下山もあり得るかな、などと考えつつ出発した。
今回は吉田ルートで山頂を目指す。以前は5合目まで自家用車で行くことができたのだが世界遺産に登録されてからは富士北麓駐車場に車を停め、そこからシャトルバスに乗って5合目に向かうようになった。
5合目にある神社でおまいりをしてから登山に向かう。と、突然雨が降ってきてしまった。若干不安がよぎるなか登山を始める。
人は意外とまばらだった。時間帯によるのだろうか。
それとここから8合目に上るまでに激しい雷雨になってしまいカメラでの撮影がまったくできなくなってしまった。8合目付近で山小屋を予約していたためそこで雨があがるのを待って登山を再開することにした。
夜12時過ぎ。雨が上がり星空が見えたので山頂を目指すことにした。
山頂にたどり着くと多くの人がご来光を待っているようだった。
朝4時になると売店が開いた。外があまりにも寒かったので中に入って暖を取ることにした。山頂で食べるインスタントラーメンはどうしてあんなにも美味しく感じるのだろうか。
雲海から登るご来光を見ることができた。こんなにきれいに雲海と太陽が見えたのは久しぶりだったので感動してしまった。3枚目に意図しないゴーストが映ってしまっていて少し残念。
多くの人が写真を撮っていた。休憩している人も多いようだった。弾丸登山だとここでいったん休憩、といった感じだろうか。個人的には山小屋の予約をして登ることをおすすめする。
時間と標高とで雲海の様子も全く違って見える。
下山中、その雲海の中を歩く。視界は50メートルもない。霧雨のような雨も時折降ってくる。その雨のおかげで土煙をあげずに歩くことができた。
昨日とは打って変わってかなり気温が下がっている。この濃い雲のおかげだろうか。
無事に車まで戻ることができたので忍野にある温泉につかり家に帰ることにした。
日本民藝館
目黒区は駒場にある日本民藝館で書物工芸展が催されている。そんなニュースを見た。そういえば民藝館は以前から気になっていた建物だったが一度も中に入ったことがなかったのでいい機会だと思い訪ねることにしたのだった。
日本民藝館は西館と本館に別れており、こちらは西館の玄関だ。この西館は柳宗悦が死没するまで実際に住んでいた建物らしい。こちらも見てみたかったのだが入館することはできないようだった。
西館の脇には謎の彫像がある。何年か前に Google の Ingress が話題になった時によく訪れていたのを思い出した。いまだにこれが何なのかはわからない。
本館の入り口の脇には大きな鉢に植えられた蓮があった。中にはメダカだろうか。小さな魚が何匹も泳いでいた。
葉の裏側から見ると逆光で葉脈が浮かび上がって見えた。
本館の入り口に掛けられた簾。日を程よく遮ってくれる。見た目も涼しげでいい。
館内の写真も撮りたかったのだが受付の方に聞いてみると「館内は撮影禁止です」とのことで撮ることができなかった。ネットなどには写真が落ちているのでそれを見たら雰囲気はなんとなくわかるかもしれない。
館内の様子だがバーナードリーチの陶芸作品なども展示されており陶芸が好きな方も訪ねてみるといいと思う。
お伊勢参り
以前から一度は訪ねてみたいと思っていた伊勢神宮へやってきた。
何も下調べをせずに訪ねたため内宮と外宮があることも知らず到着してからどちらへ行ったらいいのかとネットで情報を検索することになった。
ひとまず外宮とその周辺を散策することにした。
早朝のためか人の姿はまばらだった。
神社というよりは森と言ったほうがいいのかもしれない。回りながら撮影してみたのだがなかなかいい写真が撮れず、一通り見終わったらすぐに内宮に移動することにした。
場所を変えて内宮周辺を散策する。早朝のためこちらも人はまばらだ。
巨木に囲まれた社。早朝にもかかわらず多くの人が立ち替わりお参りをしていた。
昨年、島根の出雲大社を訪ねたときにもこの屋根の形をみかけたな、などと思っていたのだが後で調べてみると別物のようで、伊勢神宮は神明造で出雲大社は大社造となっているのだそうだ。素人目にはまったくわからない。
一通り見終えたので商店街まで戻ることにした。
有名なあのお店の前にまで来てみたのだが日持ちしないため結局何も買わなかった。
何かを見てたたずむ着物を着た女性の姿があった。いい雰囲気だったので撮らせていただいた。こういう場所には着物がよく似合う。
屋根には羽を休ませるツバメの姿が見えた。かなり近づいても逃げる様子はない。
川との距離がものすごく近くに見えるのだが大雨で河川が氾濫するというようなことはないのだろうか。歩き疲れてお腹もすいたので早めの昼食をとることにした。
伊勢名物の伊勢うどん。初めて食べたがなかなかおいしい。事前の友人たちからの情報では酷評だったので意外とそう思えたのかもしれない。やわらかい麺と濃い色のたれをよく絡めていただく。「うどん」というよりは「おやつ」のような感じなのかもしれない。美味しくてするっと食べてしまった。
こちらも名物のてこね寿司。伊勢うどんだけだと若干の物足りなさがあったのでこちらもいただく事にした。かなりあっさりめの味付けになっている。
ピントを合わせたつもりだったが被写界深度が浅くぼけてしまっている。室内で光量が足りなかったため開放で撮影したのだがそれがあだとなったようだ。SIGMA のカメラは高感度での撮影が苦手なため、ISO 100 - 400 の間で絞り開放で撮る事が多いのだがそうすると被写体によってはピントの位置がずれてしまうことがままある。
最後に内宮からすこし離れた場所にある月読宮を訪ねてみた。内宮周辺は駐車場がなかなか止められずに探し回ったのだがこちらはすいていて駐車料金もとられずに駐車することができるようだった。歩いてここまで来てしまったので車で移動すればよかった。
お参りを終えたので次の宿へ向かうことにした。